　　　　西唐古鎮にて　　　　　　23×39cm

運河が入り組んだ村をめぐる船のたまり場。
雨のせいか、客が少なく、６人ほど乗れる櫓でこぐ舟は暇そうに客待ちをしていた。

運河のこちら側は商店が多いが、アーケードに座り込んでスケッチしていても客が少ないので文句を言われることもなかった。

この旅行中、日本人のツアーと初めて遭遇した。年配のご婦人は日本の方ですか、と遠慮がちに声をかけてきたが、若いお嬢さんは珍しいものでも見るように、「あ、日本人だって！」とはしゃいでいた。聞くと、九州からやってきた50人ほどのツアーで、今晩は杭州に泊まるそうだ。