８月６日(月) 成田〜コペンハーゲン〜ヘルシンキ
朝、成田空港集合。スカンデイナビア航空984便にてコペンハーゲンへ。
SK6625便に乗り継ぎ、フィンランドの首都ヘルシンキで第1泊です。
21時を過ぎてもまだ明るく、8月出発ではもう遅いのではないかという杞憂はありませんでした。
8月7日(火)
午前中は自由行動です。港のそばのマーケット広場で早速のスケッチ。
午後はバスで市内観光です。ヘルシンキの市内はそう広くはないので、
3時間もあれば十分です。
まずはシベリウス公園へ。
テンペオキア教会
ここは岩盤の中に作られた珍しい構造です。
いざというときにはシェルターになるとか。
教会の外観・入り口と天井のドームしか見えません。
教会のなかは2層になっていて、かなり広く、いろいろなイベントに使わ れています。
市内の観光後、シリアラインの豪華客船でスウェーデンの首都、ストックホルムを目指します。 乗船は3時半、出向は午後5時ですから時間的には十分、12階建てに相当する豪華客船の最上部デッキでゆっくりとヘルシンキの町を描きました。
夕食は船内にいくつもあるレストランのなかでも名物のスモーガスボード。いわゆるヴァイキング料理です。さすがに海の幸は豊富でおいしく、時間制限もありませんから初日から食べ過ぎると大変なことになりそうです。飲み物もどんどん出されますが、赤ワインはとてもおいしく、ビールがいまいち、という評判でした。
船内にはいろいろな施設が整っており、カジノまであります。免税店もあり、ちょっとしたみやげ物を日本円で買って、お釣りをスウェーデンクローネでもらうことにしました。
フィンランドはユーロですが、北欧３国(スウェーデン、ノルウェイ、デンマーク)はそれぞれ自国の通貨・クローネなので、両替が厄介です。
この船は12階建てくらいの大きなもので、揺れはまったく感じません。シャワーを浴びてぐっすりと眠ることが出来ました。
８月８日(水)
朝方、船はアーキペラーゴという群島のなかをとおり、朝９時半頃に、スウェーデンの首都、ストックホルムへ上陸です。
早速バスで市内観光へ。
ノーベル賞の受賞式が行われる市庁舎、旧市街のガムラスタン、王宮などを訪れました。ガムラスタンでは突然のどしゃぶりでたいへんなことに。
市内を一回りしたあと、郊外のドロットニングホルム宮殿へ。ここは「北欧のベルサイユ」ともいわれる壮大な宮殿です。世界遺産に登録されている由。
夕方、食事前の時間を近くの水辺にスケッチに行きました。ストックホルムは海と湖に囲まれた水の都です。旧市街のガムラスタンは昼間大雨に降られたのでもう一度いってみようと思いましたが,逆光でスケッチにはならず、明るい水辺を求めて歩きました。
夕食は一番眺めがよいという、テレビ塔の上のレストラン。最高の眺めで、暮れ行くストックホルムを見ながらの優雅な夕食でした。
８月９日(木)
ストックホルム郊外のウプサラへ。
ウプサラは大学の町です。
ウプサラの教会午後はスウェーデンで最も古い町のひとつ、シグチューナを訪れました。
廃墟となった教会、小さな市庁舎、古い町のたたずまい。
古い教会の廃墟
市庁舎・今は資料館です
町はこんなカフェで賑わっています。5分も歩けば終わってしまう小さな町。
ストックホルムに戻ってから、まだまだ陽が高いので、船のある風景を仕上げます。
市民派の憩いの場である川辺。８月１０日(金）
オスロへ飛びます。
ムンクの「叫び」を収蔵する国立美術館、ヴィーグランの設計による彫刻が立ち並ぶフログネル彫刻公園、ヴァイキング博物館などを訪れ、駅近くのホテルにチェックイン。
フログネル彫刻公園
ヴァイキング博物館午後の自由時間はオスロの花のマーケットへ。
町の真ん中にあり、大変な賑わいでした。
８月１１日(土)
いよいよ今日はフィヨルド地方への出発です。
バスでひたすら北上し、途中、１５００mほどの高原を走ります。高原は天候が不安定で結構寒く、周りには雪がかなり残っています。
ロムという町で、古い木造の教会、スターブ教会を見学。
ダルスニッパというフィヨルドを見下ろす展望台へ向います。この展望台は我々の今宵の宿のあるゲイランゲルフィヨルドを見下ろす一等地なのですが、ここからフィヨルドが見える確率はかなり低いとか。いくら周りが晴れていても、フィヨルドの形状からでしょうか、霧で閉ざされていることが多いとか。バスはつずらおりの坂を登っていきますが果せるかな頂上は雲の中、残念な結果となりました。
８月１２日(日)
ホテルから朝の散歩です。上空は霧で覆われていますが、雨にはならないようです。我々を待つフェリーが停泊しています。
フィヨルド探訪の１日です。
朝、ゲイランゲルフィヨルドからのフェリーの旅、１時間半ほどでヘッレシルトへ。このフィヨルドはかなり狭く、氷河の削り取ったという急峻な断崖には幾筋もの滝が流れ落ち、狭い耕地には農家や牧畜を営む家がへばりついています。
ゲイランゲルフィヨルドバスでオルデンの谷を通ってブリクスダル氷河へ。途中、美しい２重の虹を見ました。写真にはっきり写るほどの見事な虹。
ブリクスダル氷河へは途中まで１５分ほどカートでゆき、あとは歩きで氷河の先端まで行きます。カートに乗るときに、分厚いゴム製のシートをひざにかけられ、これはいったい何に使うものかと訝しみましたが、途中、氷河から流れる川が滝になっていてその橋を渡るときに膝どころか、頭からそれを被ってびしょぬれになるのを防ぐためのものでした。
氷河への往復３０〜４０分ほどの途中で、ここぞというところでスケッチ。
氷河まで行ってどうなっているのか見たいのと、スケッチポイントを見定めるのはいつでも困難な判断が問われます。
昼食後バスで今宵の宿、バレストランドを目指します。
途中、６キロほどのトンネルを通ったのですが、これは先ほどのブリクスダル氷河の下を貫いているものでした。
バスはソグネフィヨルド沿いに進み、ヘラの町からほんの１０分ほどフェリーでわたると今宵の宿、バレストランドに到着です。
８月１３日(月)
朝は少しの自由時間があり、バレストランドの町の散策を楽しみました。
高速フェリーでいよいよソグネフィヨルドの最奥の地、フロムを目指します。
ソグネフィヨルドは長さ、深さにおいて世界一といわれるフィヨルドです。
フィヨルドはいろいろな表情を見せます。
高速船で１時間半ほど、フロムからは山岳鉄道でミュルダールへと登ります。
ミュルダールで、オスロ〜ベルゲンを結ぶベルゲン鉄道に乗り換え、ボスの町へ。
ここでバスに乗り換え、もうひとつのフィヨルドハルダンゲルフィヨルド沿いにベルゲンまで行くのです。
８月１４日(火)
ベルゲンの午前は市内の観光です。グリーグの家やハンザ博物館、世界遺産となっているハンザ時代の木造の家屋・ブリッゲンなどを見学。
世界遺産・ブリッゲン
グリークの住んだ家
グリークの作曲の仕事部屋午後はケーブルカーで１５分ほど登り、ベルゲンを見下ろすフロイエン山に行きました。
ベルゲンの町が一望です
ブリッゲンの賑わい８月１５日(水)
朝の便で、デンマークの首都コペンハーゲンへ。
街の賑わいの中心である、ニューハウンと呼ばれる地域や、アマリエンボー宮殿、有名な人魚姫の像も見ることができました。
午後は自由時間となっていましたが、やや疲れてもいましたし、明日の午後の自由時間に期待して今までの作品の整理をすることに。
８月１６日(木)
午前は、ハムレットの舞台となったクロンボー城へ。ここはコペンハーゲンから北へ１時間ほどの海辺にある要塞です。手に取るように見える対岸はスウェーデンです。
今日はランチがついていないので、ニューハウンにある珍しいニシンビュッフェの店へ。ニシンだけの料理ですが、なかなかいけます。
昼食後、運河めぐりをするご一行と別れて、ニューハウンの賑やかな運河の風景に挑戦。なかなか苦戦しました。
今日で最後の夜です。
夕食はチボリ公園の中にあるなかなか雰囲気のよいレストランで。
８月１７日(金)
午後便で成田に向うのですが、出発までは自由時間です。
午前中に散歩がてら、ラウンドタワーというところに行きました。ここはクリスチャン４世によって建てられた、天文台、図書館、教会を兼ねた建物で、高さ３５mほどあり、屋上からはコペンハーゲンの旧市街が一望のもとです。
ホテルを１２時にチェックアウトしましたが、我々の出発時刻１２：４５迄まだ少し時間があります。近くの公園で最期のスケッチです。
空港で入手した朝日新聞国際版は、日本の記録的な猛暑４０．９度！を伝えています。東京に戻る頃にはどうなっているのでしょうか。
かくて今年の念願の北欧旅行は終わりました。
